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新品の金物にエポキシ樹脂ライニングを行う際の施工例

新品の金物にエポキシ樹脂ライニングを行う際の施工例とその要点は以下のとおりです。

 

(1) 金物の受入検査
施工面が滑らかか、汚れ、油脂などの付着がないか、有害な突起などがないかを検査します。
(2) 素地調整(下地処理)
施工面にブラスト処理などを行います。
(3) 塗布作業
スプレー、刷毛塗りにてライニング材を塗布します。
(4) 硬化
常温硬化又は加熱硬化を行い、次工程が可能になるまで樹脂ライニング材を硬化させます。
(5) 繰り返し
必要な膜厚になるまで(3)および(4)を繰り返します。※施工回数が1回で所定の膜厚が得られる工法もあります。
(6) 検査
ピンホール検査、膜厚検査、外観検査などを行います。
(7) 完全硬化
常温硬化又は加熱硬化にて樹脂ライニング材を完全硬化させます。
(8) 最終検査
外観検査などを行います。

エポキシ樹脂ライニングでの補修

◆一般にエポキシ樹脂補修材で補修できるとされる既存材料の材質
・FRP
・ポリエステル
・硬質ゴム
・グラス、ホーロー ※概して接着は良くないが代替材がないとことからエポキシ樹脂がよく使われます。
・鉄
・ステンレス
・アルミ
・銅 ※但し、接着性はそれほど良くないようです。

 

食品あるいは水道関連業界にある機器の補修に関しては単純にエポキシ樹脂であればよいというわけにはいかず、安全性をよく確認してから使うよう、注意が必要です。

 

◆補修に用いる道具など
・補修材
・秤量のための秤
・材料を入れるカップ
・材料をよく混ぜ合わせるための撹拌棒(割り箸程度のもの)
・ウエス(布きれ)少々
・塗り作業用刷毛又は画筆(コシの強いもの)
・サンドペーパー(#60〜#120程度)
・グラインダー
・ワイヤーブラシ
・加熱用ホットブラスター、赤外線ランプ又はヘアドライヤー
・洗浄用シンナー(ラッカーシンナーなど)

 

◆補修手順例
(1) 素地調整(下地処理)
・補修対象ヵ所の具合をみて周辺に波及していないか確認します。
・当該部の腐食部分を出来るだけグラインダーで削り、きれいな素地面を出します。
・凹みの部分はワイヤブラシにて錆を取り除きます。
・削り取った部分の周辺のライニング部分をサンドペーパーで荒らします。
(2) 補修材塗布
・決められた調合比によりカップの中で主剤と硬化剤を秤量し、よく撹拌をします。
・刷毛または画筆により塗布します。
・厚く塗ると流れる場合は、何回かに分けて塗布します。(塗布→硬化→塗布→硬化→塗布)
(3) 硬化養生
・補修塗りが完了したら所定の硬化条件で完全硬化させます。
(4) 検査
・ピンホール検査器、膜厚計などがない場合には目視検査で行います。ピンホールに関しては、補修箇所に塩水をしたしたウエスを貼り付け一日後に錆がなければ、一応ピンホールはないと判断してもかまいません。